Lloyd Miller / Earth Tones-Sounds of the World's Cultures
Eastern Arts(W-1)1993.US.Cassette
東洋からペルシャ音楽を中心に様々な民族音楽の研究家を続け、世界中の100以上もの楽器を操る、特に60年代はじめから後半にかけてジャズに接近した作品群やパリ在住時のJef Gilsonとの共演で知られる音楽家。
本カセットは1963年より発足され、中東民族音楽の様々な録音や論文などを出版しているEastern Artsより1993年に発表されたもの。録音時期について記載が見当たらないので不明ですが、中東から東アジア、さらにはアフリカまで様々な民族音楽のスケールパターンに基づいて作成したスコアをコンピューターに打ち込んで製作されたと思われます。研究結果または講義資料として出されたものかもしれませんが学術的な側面が強いことが想像できます。
これが80年代の宅録作家たち、例えばRimarimbaやThe Dead Goldfish Ensembleなどを想起させる擬似的で無機質な旋律が異常な疾走感で怒涛のように押し寄せる内容となっており、この時代に東洋世界にニューエイジを見出していった他の作家らと対比させてて聴くと面白いかもしれません。
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